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今日の一曲 クラシック編(2004年)


 

 

 

 

 

 

 

2004/12/26

ベートーヴェン

交響曲第9番「合唱」 ウィルヘルム・フルトヴェングラー バイロイト祝祭 EMI EAC-60027

 

 

 

 

 

 

年末のクラシックの締め括りはやはりこの曲で決まりだ。去年はバーンシュタインを聴いたのだが、今年は久々にこのフルトヴェングラー盤を聴くことにした。1951年の録音だが、レコードをかけて見てあらためて音の良さに驚いてしまう。もともとモノラル録音だが、擬似ステレオに処理されていてぐんと聞き易くなっている。解説を読むと、バイロイト祝祭劇場はほとんど木造で、椅子も前方のほとんどが肘掛のない木で出来ているのだという。そのせいか、音質は極めて柔らかく木の温もりが漂うかのようである。演奏はゆったりとしていてミンシュの緊張感とは対照的である。この曲への愛着、そして全体を包み込むような優しさが感じられる。解説にフルトヴェングラーについて語ったウィーン・フィルの老楽員の言葉が紹介されていた。「彼のどこが開始で、どこまでがタクトかわからないような判別しにくい指揮を自然に感じとって、それについてゆくようになる」のだそうだ。中学時代に音楽の教官が「フルトメンクラウ」と駄洒落を飛ばしていたのを思い出してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

2004/11/21

モーツァルト

ピアノ協奏曲第23番 スタニスラフ・ブーニン
戸山雄三(指揮)
N響 Victor
 VCC-2182

 

 

 

 

 

 

モーツァルトのピアノ協奏曲の中でこの23番は一際美しく優雅な曲だと思う。そしてこの曲をこんなにも自由奔放に演奏しているのを聴いたのはブーニンが初めてである。あの映画アマデウスの中の茶目っ気たっぷりのモーツァルトが弾いている様な、そんな雰囲気がしてならない。1986年、昭和女子大人見記念講堂での録音で、ブーニンは当時19歳である。そういえばそのころブーニンはかなり話題になっっていたような記憶がある。あまりにも話題になると目を背けてしまう、そんな私の天邪鬼な性格でブーニンを聴くのはずっと後になってからとなった。カップリングされているショパンのピアノ協奏曲第1番はずっとオーソドックスな演奏になっていてやや面白みに欠ける。録音はなかなか素晴らしくオーケストラはよく鳴っているがピアノの音はやや軽い感じがする。

 

 

 

 

 

 

 

2004/11/16

モーツァルト

ピアノ協奏曲第18番 マレイ・ペライア
(ピアノと指揮)
イギリス室内 CBS SONY
 28AC 1439

 

 

 

 

 

 

モーツァルトのピアノ協奏曲はまだ全曲聴くにいたっていないのだが、特に一桁台と10番台はコレクションも少ない。今回聴いたレコードは17番と18番のカップリングだが、18番の方が某宇野氏のお勧めの曲である。演奏はペライアとアシュケナージを推薦していたが、ペライア盤の方を入手することができた。1981年のLPであるが、さすがにこの頃になるとCBS SONYの音もまともになっている。CDの出始めのころで、録音もデジタル化されているから相当クォリティが上がっているのだろう。演奏の方はやはり18番が圧倒的に素晴らしい。第1楽章・第3楽章の楽しいメロディ展開、第2楽章の短調の物悲しい展開など、終始聴く者を退屈にさせない。そしてピアノの粒立ちの美しさ、オーケストラの響きがこの曲を華麗に飾ってくれている。

 

 

 

 

 

 

 

2004/10/20

フランク

交響曲ニ短調 ピエール・モントゥー シカゴ交響楽団 BMG 09026 6167 2

 

 

 

 

 

 

モントゥー/シカゴのフランクをあっさりと見つけてしまった。安かったから買わない手は無い。1961年の録音だからフルトヴェングラーに比べて音が良いのは当たり前なのではあるが、これはそれだけでは終らない。楽器の響きが素晴らしいのである。ケルテス/ウィーンのドヴォルザークを思い出させるような、豊かな鳴り方をしている。これは録音技術もあるのだろうが、モントゥーその人の職人芸ではないだろうか。表現力も豊かで聴いていて充実した気分に浸ることができる。個人的にはデュトワ/モントリオール盤より好きだ。確かに名盤だ。

 

 

 

 

 

 

 

2004/10/18

モーツァルト

ピアノ・ソナタ No.12 リリー・クラウス PLCC-711

 

 

 

 

 

 

リリー・クラウスの録音のよいレコードはなかなか入手が難しいのだが、今回運よく1950年録音のものを購入することが出来た。モーツァルトのピアノ・ソナタ No.11(K331)とNo.12(k332)がカップリングされたCDである。CDのうたい文句には「無限の表情とすっきり抜けた透明感」と書いてある。実際に聴いてみて、確かに表情豊かであるにもかかわらず淡白なのである。とても清々しい演奏だ。古い録音のわりにはピアノの音はクリアだ。楽器が1種類しかないので音が複雑な構成になっていないのも幸いしているのだろう。K331(トルコ行進曲つき)はあまりにもポピュラーで、どうも聴いていて照れを感じてしまう。(この第1楽章が本CDの中の白眉のだというのだが) むしろ普段それほど聴いていないK332の方が新鮮な気持ちで聴くことができる。第1楽章の可愛らしい長調のメロディから一転して短調に変わる場面がドラマティックで、何とも言えない深みを感じるのである。曲全体を通しても長調と短調のコントラストを強く感じる一品だ。

 

 

 

 

 

 

 

2004/10/12

フランク

交響曲ニ短調 ウィルヘルム・フルトヴェングラー ウィーン・フィル DECCA 4170287-1

 

 

 

 

 

 

フランクの作品ではピアノソナタと並んでこの曲が好きだ。少し暗い感じであまり気分のいい時にはなかなか手が伸びないのだが、このところ長引く天候不順で気が滅入っていたので思い出して聴いてみることにした。手持ちではこのフルトヴェングラー盤(LP)とデュトワ盤(CD)の2枚がある。デュトワ盤は取り扱いの不手際でキズを付けてしまって、音とびが激しく現在は聴ける状態ではないので、この曲を聴くとなるとフルトヴェングラー盤に限られてしまう。シューマンの交響曲第1番とのカップリングでこちらは1953年のモノラル録音である。音質的にはやはり古さを感じるがゆったりとしたスケールの大きい演奏でそれを補ってくれる。ベートーヴェンのような何か力強い意思のようなものを感じる反面、どこかチャーミングなところもあって聴くたびに親しみを覚えてしまう。デュトワ盤はそのうちCD補修機を買って修復したい。この盤も録音も新しいこともあるし、なかなか魅力的な演奏を聴かせてくれる。モントゥー盤も定評があるらしい。これもそのうち、と欲は深まるばかり・・・

 

 

 

 

 

 

 

2004/9/28

ショパン

ピアノ協奏曲第1番 サンソン・フランソワ
ルイ・フレモー(指揮)
モンテ・カルロ
国立歌劇場
EMI EAC-81018

 

 

 

 

 

 

秋になると何となくショパンが懐かしくなる。中学校のころだったか、音楽の時間に聴いたワルツ「嬰ハ短調」のくるくる回る落ち葉の印象が、ショパンから秋に繋がっていくのである。このページでショパンは1度しか登場しておらず自分でもちょっと意外な気がする。ショパンのピアノ協奏曲の中ではこの1番を聴くことが多い。好きな曲だ。最初に買ったアルゲリッチ/アバド盤がリストとのカップリングだったこともあるのだろう。今日聴いたのはフランソワ/フレモー盤で第2番とカップリングされている。揺ったりとした出だしで始まり自由奔放に展開してゆくのだが、全体を通して柔らかな雰囲気が漂う。アルゲリッチのダイナミックな演奏とは好対照だ。しみじみと秋を感じるにふさわしい演奏かもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

2004/8/30

モーツァルト

オーボエ協奏曲 ゲルハルト・トレチェック
カール・ベーム(指揮)
ウィーン・フィル Grammophon
 MG 2485

 

 

 

 

 

 

若い頃、ベーム/ウィーン・フィル/グラモフォンのレコードをよく買ったものだ。モーツァルトにはベスト・フィットの組み合わせと信じていた。このレコードもそのころのもので、1974年ウィーン・ムジークフェラインでの録音である。その後買ったモーツァルトの協奏曲のCDにもこの組み合わせがいくつかある。今日聴いたのはレコードの方であるが、今もって温かみのある瑞々しい音の響きを感じることができる。フルート協奏曲#1とのカップリングで、ソリストはいずれもウィーン・フィルの首席奏者が勤めている。モーツァルトの管楽器の協奏曲はどれも明るい感じだが、晩年のクラリネット協奏曲はどこか悲しい哀愁を帯びていた。オーボエ協奏曲はまだ明るい青年時代のモーツァルトだ。この曲、後にフルート協奏曲#2の原型になったそうだが、そうと知るとなかなかフルート協奏曲#2には手が伸びないから不思議だ。

 

 

 

 

 

 

 

2004/8/5

ベートーヴェン

ピアノ・ソナタ No.17「テンペスト」 エリック・ハイドシェック TECC-28036

 

 

 

 

 

 

ハイドシェックのレコードが廃盤と化していく中で、CD作成を目的としたライヴが1989年に宇和島の南予文化会館で開催された。これはその時の録音である。銘柄にはこだわらないというハイドシェックの意向により、ピアノはホール備え付けのヤマハCFVが使われたそうである。予定していたマイクが2台とも故障で、急遽会場のマイクを使って録音したとのこと。それにしても、この出来上がったCDの音の何と素晴らしいことか。のっけのモーツァルトのピアノ・ソナタNo.12から瑞々しく音が鳴り響いてくる。うっとりとして聴き終わると、ベートーヴェンの「テンペスト」が始まる。天才ハイドシェックの自由奔放でしかも決して独りよがりではない、聴衆をひきつけて止まない深みのある演奏だ。ハイドシェックの音をこれほど完成度の高い録音で聴いたことはなかった。ホールの音響も良いのだろうが、ハイドシェックの演奏を後世に残さんとする関係者一同の執念のたまものかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

2004/7/26

ドヴォルザ−ク

交響曲第9番「新世界から」 イシュトヴァン・ケルテス ウィーン・フィル LONDON
 230E 51009

 

 

 

 

 

 

cover

「新世界から」の第2楽章は「家路」としても日本人に親しみ愛されているメロディであるが、これをドレミ音階で歌ってみると日本のメロディの原点である「ドレミ ソラ ド」の音階に非常に近い。わずかにシが何箇所か使われているだけである。聴いていて本当に心が癒されるメロディだ。演奏はケルテスのデビューアルバムで名盤の誉れが高い。若い時期だけに土臭さはあまりないが、エネルギッシュで瑞々しい演奏だ。それにしてもよく楽器が鳴っている。勿論指揮の技術もあるのだろうが、録音エンジニアの力量もすばらしいものがあるようだ。家内の持っているクーベリック/ウィーンフィルは当時ロンドンのGTシリーズとして音質が良いということで定評があったのだが、今の装置で聴くとちょっと低音が強調されすぎている感があった。勿論演奏は温もりのある素晴らしい演奏なのだが。ケルテス盤は左のジャケット相当のCDを持っているのだが今は在庫切れのようだ。ジャケ違いの同じ演奏のものは入手可能である。

 

 

 

 

 

 

 

2004/7/1

チャイコフスキー

ピアノ協奏曲第1番 マルタ・アルゲリッチ
 キリル・コンドラシン(指揮)
バイエルン放送
 交響楽団
PHILIPS
 20PC-2001

 

 

 

 

 

 

 

チャイコフスキーのこのピアノ協奏曲、導入部のメロディが素晴らしくて誰もがこの部分だけで好きになってしまうのだろうが、どのレコードの解説にも書いてあるように再び現れることがないので何とももったいないと思ってしまう。不思議な構成の曲だ。アルゲリッチ盤はこのコンドラシンとの共演の他にデュトワと共演したレコードもあるのだが、スタジオ録音ということもあるのかアルゲリッチがこじんまりとまとまってしまっている。このレコードはアルゲリッチが自由奔放に弾きまくっていると言う感じだ。コンドラシンも負けてはいない。特に最終楽章など、緊張感みなぎる演奏だ。演奏が終わった後の割れんばかりの拍手もこの演奏の凄まじさを物語っているようだ。1980年の録音。

 

 

 

 

 

 

 

2004/6/20

ベートーヴェン

弦楽四重奏曲第9番
 「ラズモフスキー第3」
ブダペスト弦楽四重奏団 CBS SONY
 SOCL 1040

 

 

 

 

 

 

 

学生時代友人に紹介されて聴いたこのレコード、オーディオにも凝っていた私はそのリアルな弦の響きに驚いてしまった。CBSのレコードであるが音質はさほど気になるほどではなかった。早速自らも購入して聴いてみたが友人宅で聴いたあのリアルさが再現されない。私のオーディオ熱にさらに油を注ぐはめになってしまった。今はそんなことは意識せず、純粋に音楽を楽しんでいる。この楽団で初めて聴いた印象が強く、今でもこのレコードで聴くことが多い。挑発的な第1楽章の始まり、そしてゆったりとした流れにもどこか意思の力を感じる第2楽章、そして開放的なメロディ溢れる第3楽章から第4楽章の流れ、と聴いていて飽きが来ない。第10番「ハープ」とカップリングされたこのレコードは1960年の録音。

 

 

 

 

 

 

 

2004/6/8

ハイドン

ピアノ・ソナタ No.47,Hob.XVI:32 ルース・スレンチェンスカ IVORY 64405-70902

 

 

 

 

 

 

 

ハイドンのピアノ・ソナタはどれもなんて愛らしいのだろう。このNo.47も本CDで初めて聴くが、Bマイナーの哀愁を帯びたメロディが実に美しい。スレンチェンスカのCDはこれが2枚目になる。最初に入手したCDは1988年の録音であるが音が硬く音楽を充分楽しむところまではいたらなかった。今回のIVORY盤は1984年の録音で、音質的には充分満足のいくものであった。スレンチェンスカの演奏はメリハリの効いた演奏で力強さを感じる。が、このハイドンのピアノ・ソナタでは繊細で実に愛らしく弾いてくれるのである。力強さが曲とピッタリあっているのがブラームスのラプソディNo.1で、実にダイナミックな迫力のある演奏だ。逆にショパンのピアノ・ソナタNo.3では、それが私の好きなショパンのイメージからかなり乖離してしまっている。ショパンのピアノ・ソナタはやはり内田光子の繊細な演奏が私には合っている。

 

 

 

 

 

 

 

2004/5/23

メンデルスゾーン

交響曲第3番
「スコットランド」
オットー・クレンペラー フィルハーモニア EAC-81062

 

 

 

 

 

 

 

ここ数日肌寒い日が続いているがこういう気候だとなぜかスコットランドを聴きたくなってくる。手持ちのレコードではアバド盤やバーンスタイン盤もあるが、やはりクレンペラー盤が一番好きだ。。LPも2種類のうえCDも揃えてしまった。(すべて同じ演奏なのだが)今日聴いたのはNEW ANGEL BEST 100シリーズの1枚、単に他のものがすぐに出てこなかったからである。が、どれでも音質的にはほとんど差がないようだ。曲は本当にロマンティックなメロディに溢れていて、どの楽章も深い味わいがある。そして、クレンペラーの演奏スタイルはこの曲にベスト・フィットしているかのように聴こえてくる。

 

 

 

 

 

 

 

2004/5/19

ベートーヴェン

ピアノ協奏曲第4番 クラウディオ・アラウ
サー・コーリン・デイヴィス(指揮)
ドレスデン・シュターツカペルレ PHILIPS PHCP-3140

 

 

 

 

 

 

 

本CDは第5番「皇帝」とのカップリングであるが、第4番をメインに聴いている。ピアノソロから始まる第1楽章、切れ目の無い第2・第3楽章など第5番に繋がる構成が見られるが、第5番のような華やかさは見られない。地味な中に何か強い意志のようなものが感じられる。特に第2楽章の弦だけのオーケストラとピアノのコントラストが印象的である。アラウのピアノが転がるような美音を発してこの地味な曲に彩りを添えている。

 

 

 

 

 

 

 

2004/5/1

パガニーニ

ヴァイオリン協奏曲第4番 ギドン・クレーメル
リッカルド・ムーティ(指揮)
ウィーン・フィル PHILIPS 466 718-2

 

 

 

 

 

 

 

パガニーニは私の好きな作曲家のテリトリには全く入っていないのだが、何故かふとこの曲を見つけてしまった。いったいどういう理由でいつごろ買ったのかも覚えていない。勿論どんな曲だったのかも覚えていないのだが、聴いてみて唖然としてしまった。ドボルザークの交響曲「イギリス」を彷彿させるような美しいメロディが流れてきたからだ。全体を通じて美しい調べが連なる何ともロマンティクな曲だ。微かな記憶を辿ってみると、レコード芸術か何かの雑誌で推薦されていたのを買って、そのままろくに聴かずに埋もれてしまっていたようだ。ネットで調べても殆ど話題になっていないから、普段はあまり演奏されていないのだろう。カデンツァはシュトニケ(全く知りません)の曲をベースにしているという。ヴァイオリンの技巧を楽しむ分には良いが、かなり前衛的でアンバランスのような気がしないでもない。

 

 

 

 

 

 

 

2004/4/13

ブルックナー

交響曲第0番 朝比奈 隆 大阪フィル Victor SJX-523

 

 

 

 

 

 

 

ブクックナーの交響曲を久しぶりに聴く。といってもこの0番はそれ以降の彼の交響曲と比べてはるかに聴きやすい。ブルックナーという意識を持つことなくすんなり耳に入ってくる。好きな曲の一つだ。最初はブラームスのような進行にも思えたが、聞き込むにつれてブルックナーらしい宇宙的な荘厳さがひしひしと伝わってきた。彼自身「まったく通用しない、単なる試作」といっているようだが、どうしてどうしてとてもポピュラーでなじみ易い一品だ。あまり演奏されることがないようだが、本レコードも日本では初演のライブ録音で、朝比奈と大阪フィルの息もピッタリ合っている。

 

 

 

 

 

 

 

2004/4/4

 

ベートーヴェン

交響曲第3番
 「英雄」

ヘルベルト・フォン・カラヤン

ベルリン・フィル Grammophon
 138802 SLPM

 

 

 

 

 

 

 

英雄交響曲の第2楽章が苦手である。昔からどうも葬送の曲というのは肌に合わなかった。今でも1,2,4楽章をメインに聴いている。英雄の曲の中にある内面的なものには触れず、そのかわり純粋に音楽として楽しむことにしている。そういう聴き方をするとき、重厚な演奏ではリラックスして聴く事ができないが、このカラヤンの演奏は実に私にはピッタリなのである。レコードは高校時代に発売されていた直輸入版である。最初に買ったのがかなり盤がいたんだので、今聴いているのは中古店で買った2枚目である。まあ、最初に聴いたから馴染んでしまっているというのもあながち嘘とは言えないが、grammophonの素晴らしい録音でベルリンフィルの音が美しく鳴り響いたことが当時印象深かったことも事実ではある。

 

 

 

 

 

 

 

2004/3/28

 

メンデルスゾーン

交響曲第4番
 「イタリア」

クラウディオ・アバド

ロンドン・フィル LONDON SLC 8034

 

 

 

 

 

 

 

しばらく寒さが戻ったような気候だったが、週末あたりから少し晴れ間も見えるようになってきた。暖かい日差しが部屋いっぱいに広がると何となく明るい曲が聴きたくなる。今日の朝はこのメンデルスゾーンの「イタリア」を聴くことにした。この曲はいくつか手持ちのレコードがあり、演奏としてはトスカニーニ盤が気に入っているのだが、如何せん録音が古い上にビクター盤であまり好きな音ではない。今日はあまり音にストレスを感じたくなかったのでアバド盤を取り出した。あまり指揮者を意識させることのない明るい演奏で、曲そのものの持ついきいきとした躍動感を楽しむことができる。音も申し分なく、聴き終わってとても爽やかな気分である。

 

 

 

 

 

 

 

2004/3/14

 

シューマン

交響曲第3番
 「ライン」

カルロ・マリア・ジュリーニ

ロサンゼルス・フィル Grammophon
 28MG0234(2532 040)

 

 

 

 

 

 

 

最近すっかり春めいてきた感じがする。春は気候としてはよいのだが、体調は必ずしも良くないということを昔どこかで聞いた気がする。そんな日曜日、何となくシューマンの「ライン」が聴きたくなった。実際に聞いてみるととても心地よい。実にいきいきとした気分だ。演奏はジュリーニ/ロサンジェルス・フィル、荘厳で美しい響きが溢れ出てくる。手持ちのレコードではメータ/ウィーン・フィル盤もあるが何となく迫力に欠けて物足りない。本LPは1981年のデジタル録音で、CDへの過渡期でもある。指揮の違いもあるのだろう。録音技術者の感性の差も出ているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

2004/3/7

 

ハイドン

交響曲第100番
 「軍隊」

ブルーノ・ワルター

ウィーン・フィル EMI GR-2257

 

 

 

 

 

 

 

朝、バロックが聴きたくて最初にヘンデルの「水上の音楽」をかけたのだが、途中で何となく退屈になりハイドンの交響曲に切り替えたので、図らずもハイドンが続いてしまった。ハイドンの交響曲は普段あまり聴かないのだが、その中でも聴くことの少ない「ロンドン」をかけてみることにした。悪くない。ハイドンのレコードをあれこれ見ているうちにこのワルター番が目に付いた。「軍隊」と「奇跡」がカップリングされている。ワルターがどんな演奏だったかすっかり忘れていたので聴きたくなった。「軍隊」は名前に少し抵抗があって殆ど聴いたことがなかったのだが、実際聴いてみるとなんとチャーミングな曲だろう。思わず聴き入ってしまった。それにしても、本レコード、1938年録音のSP盤の復刻というから驚いてしまう。恐らく他の復刻版と比べても最高の仕上がりではないだろうか。ワルターの暖かさとともに、ウィーン・フィルの弦がとても瑞々しく響く。

 

 

 

 

 

 

 

2004/2/28

 

ハイドン

チェロ協奏曲
 ニ長調

ジャクリーヌ・デュ・プレ
サー・ジョン・バルビローリ〔指揮)

ロンドン・フィル EMI EAC-5507

 

 

 

 

 

 

 

いつもデュ・プレを聴いているとそれが普通だと思うようになるのだが、たまに他の演奏を聴くと何となく違和感を覚えてしまう。そしてまたデュ・プレのレコードに戻るのだが、このレコードのデュ・プレはとてもリラックスしている。共演する指揮者にもよるのだろう。ボッケリーニとのカップリングだが、少しテンションの落ちている心にはハイドンの方が聴きやすい。ゆったりとした流れで、柔らかな音がふんわりと全体を包み込んでくれるようだ。

 

 

 

 

 

 

 

2004/2/17

 

ベートーヴェン

ピアノ・ソナタ 第17番
 「テンペスト」

ヴィルヘルム・バックハウス

LONDON SL1162

 

 

 

 

 

 

cover

ベートーヴェンのピアノ・ソナタの中では、「悲壮」についでこの「テンペスト」が好きだ。そして演奏ではバックハウスの弾くベートーヴェンが好きなのである。本レコードはバックハウスの「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全集」の中の1枚である。バックハウスの演奏は、奇を衒うこともなくただひたすら黙々とピアノを弾いているかのようだ。しかしながらそこにはどこか暖かい温もりが感じられるのである。

 

 

 

 

 

 

 

2004/2/5

 

プロコフィエフ

ヴァイオリン協奏曲第2番 チョン・キョンファ
アンドレ・プレヴィン(指揮)
ロンドン・フィル DECCA SXL 6773

 

 

 

 

 

 

 

本レコードは、プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲の1番と2番がカップリングされている。彼のV協はあまり紹介される機会がないようである。第1番は彼の学生時代の最後の年の1914年に、そして21年後の1935年にこの2番が書かれている。彼の代表作「ロメオとジュリエット」が書かれた年でもある。この歳月の隔たりが何を意味するのかは私にはわからない。1番に比べメロディが多少マイルドになったのかなとも思うが、本質的なところでは大きな違いは聴き取れない。どちらもとてもロマンティックな滑り出しで始まるのだが、途中からはメロディを掴み取れない。私にとっては難解な曲ではあるが、聴いていとても心地よい気分になるから不思議だ。オーケストラよりもヴァイオリン・ソロに比重を掛けているような感じがしてならない。演奏はチョン・キョンファのヴァイオリンが艶やかで美しい。

 

 

 

 

 

 

 

2004/1/25

 

モーツァルト

ヴァイオリン協奏曲第3番 ギドン・クレーメル
(ヴァイオリン・指揮)
ウィーン・フィル eurodisc
 OX-1007-K

 

 

 

 

 

 

 

修理に出していたオーディオアンプが漸く戻ってきた。早速セットアップ。ミニコンポに比べればやはり音の深みが違う。久し振りにクラシックをゆったりと聴くことができた。日曜の朝はモーツァルトが良く似合う。それで取り出したのがこの曲。手持ちのレコードでは比較的いろんな演奏家のものが聴ける。千住真理子のCDも、ソフトで繊細な演奏が好きで普段からよく聴いているのだが、今日聴いたのはクレーメルのもの。1976年、ウィーン・ムジーク・フェライン・ザールでの録音である。ウィンーフィルをバックに、祖父から譲り受けたというガダニーニが冴え渡る。聴く人の心をひきつけるとてもピュアーな演奏だ。ジャケットの写真はまだ若い。アーノンクールと共演したレコードもなかなか良いらしいが残念ながらまだ聴いていない。

 

 

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