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今日の一曲 ジャズ編(2004年)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/12/23

 

Junior Mance Trio

JUNIOR

 

 

Verve V6-8319

 

 

 

 

 

 

ジュニア・マンスのこのレコードは今でもCDが手に入るくらいで、オークションなどでは日本盤LPなら比較的安価に手に入るから、やはりかなり売れたのだろう。とはいっても実は彼の演奏を聴いたのは、恥ずかしながら先月末のNHK-セッション505が初めてなのである。それまでも名前だけは知っていたが何か話題になるものが無くて触手が伸びなかったのだ。彼のライブを聴いて、古き良き時代の演奏が生で伝わってくるのをひしひしと肌に感じることができた。ということで一枚彼のディスクが欲しかったのだが、若いころの演奏とは言えちょっと冴えないジャケットに、レコードには躊躇してしまいCDを買ってしまった。さっそくプレーヤーにかけてみて思わず頬が緩んできた。これですよ、リラックスして楽しむことのできるジャズは。聴き込んでいくうちにやはりオスカー・ピータソンの影響を感じてしまうものの、彼なりのロマンティシズムが随所に現れて実に楽しい演奏だ。大好きな「ウィスパー・ノット」が入っているし、「スモール・フライ」もメロディアスでgood!。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/11/30

 

Bill Russo

the world of alcina

 

 

atlantic 1241

 

 

 

 

 

 

壮大なジャズ交響詩ともいえるタイトル曲がA面のすべてを占めるこのレコードは、初回プレスだけというあまり売れなかったしろものらしい。それが皮肉にも現在の希少価値を生み出しているのだが、それでも価格がそこそことそれほど人気が出ないのはあまりにも聴く機会が少ないせいだろうか。確かにタイトル曲は創作意欲はわかるが、それが何とも押し付けがましく聞えてしまうのである。ただ、B面はまことにリラックスしたスィンギーな演奏で、聴いていて独りでに体が揺れ動いてしまうほどだ。リーダーのビル・ラッソはバルブ・トロンボーンを吹いている。この楽器の名手としてはボブ・ブルックマイヤーが知られているが、その他の奏者はあまり知らないし、現在でも演奏する人はほとんどいないのではないだろうか。素人考えではスライドトロンボーンに比べて細かいフレーズを表現し易いと思うのだが。トロンボーンそのものに人気がないのかな。ジャケットはライオンの彫刻の傍らに美女が寄り添う素晴らしい一品。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/11/9

 

Dexter Gordon Quartet

DADDY PLAYS THE HORN

 

 

BLUE NOTE BLP-4025/BST-84025

 

 

 

 

 

 

白地に黄色いサックスと子供を描いたこのジャケットは正にタイトル曲をそのまま絵にしてあるのが面白い。秋になると決まってこのレコードを取り出すのは、この中に名演「ニューヨークの秋」があるからだ。1955年ハリウッドでの録音で、私の持っているのはベツレヘムの30cmLP復刻版である。ジャケット裏面にはまだ若いデクスター・ゴードンがいる。ラウンド・ミッドナイトのうらぶれたイメージとは程遠い。このLPには6曲が収録されているが、そのうち4曲はミッドテンポの軽快な曲だ。タイトル曲もそのひとつ、ユーモラスな始まり方をしてなかなか乗りが良い。でも、やはり好きなのは2つのバラード曲「ダーン・ザット・ドリーム」と「ニューヨークの秋」だ。本当にしみじみと聴かせてくれる。バックの ケニー・ドリューのピアノがまた効果的で素晴らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/9/24

 

Pete La Roca

BASRA

 

 

BLUE NOTE BLP-4025/BST-84025

 

 

 

 

 

 

シマウマの白の部分を青くしたような模様のこのジャケットは時々お目にかかるのだがなかなか聴く機会がなかった。今回運よく手ごろな価格で入手できたのでさっそく針を下ろしてみた。A面1曲目の「マラゲーニア」からなかなか熱気のこもった演奏である。2曲目「カンドゥー」は何となく「ウォーター・メロンマン」を思わせるようなリズム進行だ。B面1曲目、タイトル曲でもある「BASRA」はオリエンタルな雰囲気。そして、このレコード全体の構成を支配しているのはやはりリーダーのピート・ラ・ロカのドラミングだろう。若干ワイルドなジョー・ヘンダーソンのテナーが熱っぽい。そして演奏の格調を高めているのはスティーブ・キューンのピアノなのである。確かに名盤である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/8/28

 

Pat Moran Trio

This Is Pat Moran

 

 

AUDIO FIDELITY
 AFLP 1875

 

 

 

 

 

 

1956年、パット・モランが22歳の時の録音である。このレコードの聴き所はなんといっても天才ベーシスト、スコット・ラファロを迎えて、彼女が男勝りの演奏をしようとしているところだろう。スコット・ラファロがビル・エヴァンス・トリオに参加する前の未だ新人のころではあるが、それでもパット・モランのピアノが引っ込んでしまうようなところが随所に現れる。もう一つの聴き所はパット・モランのピアノ・ソロ。全12曲中4曲が彼女のソロだ。どれもスローな曲だが力強い演奏だ。何だか現代風のクラシック・ピアノを聴いているような感じがする。このレコード、レーベルがAUDIO FIDELITYという割には音が良くない。シンバルの音はまあまあだが、ベースは乾いたような感じだし、ピアノは倍音が強調されたような甲高い音だ。せっかくのモランのピアノの良さが半減してしまっている。残念。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/7/18

 

大石 学 トリオ

NEBULA

 

 

NHK スタジオパーク
 (
セッション505)

 

 

 

 

 

 

cover この方も今回初めて聴いた日本人ジャズ・ピアニストである。とても美しいピアノの調べ、という紹介どおりそのリリカルな演奏にすっかり陶酔してしまった。。「NEBULA」CD発売記念ライブということだが、トリオのメンバーである宇宙好きのベーシスト米木康志の影響を受けてこのテーマが決まったそうである。タイトル曲の「NEBULA」では右手でエレクトリック・ピアノ、左手でピアノという演奏スタイルで、ビル・エヴァンスの「From Left to Right」のレコードを思い出して楽しくなってしまった。曲目のほとんどがこのCDに収録されているオリジナル曲とのことだが、どれも素晴らしい演奏だった。ピアノ以外にもケーナやバンスリというインドの横笛を効果的に取り入れた演奏で宇宙的な雰囲気をかもしだしてくれた。大西順子トリオの初代ドラマーでもある原 大力の笑顔もまた印象的だ。当日演奏されなかった曲も聴いてみたいのでこのCDはいずれ購入するつもりである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/7/14

 

Steve Kuhn Trio

Life's Magic

 

 

BLACK-HAWK
 ALZ-28017

 

 

 

 

 

 

スティーブ・キューンがロン・カーター、アル・フォスターとトリオを組んだ1986年ヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ録音である。彼のレコードとしては3枚目の購入になる。他にもいろいろ評判の高いレコードはあったのだが、どうしても先にこのレコードを聴いておきたかった。私の愛聴盤「Childhood Is Forever」は確か’60年代だったと思うが、エヴァンス派とか耽美派とか言われているスティーヴ・キューンが、このレコードではその域から脱却していることを確かに感じ取れた。リリカルな面は見せるものの少し辛口になったかなという気もする。B面最後のオリジナル曲「Mr.Calypso Kuhn」、何と言ってもこれが一番素晴らしい。スケールの大きいドラムのソロから始まりアップテンポに展開するこの演奏にひと際酔いしれてしまう。ジャケットは波打ち際でボールと戯れる幼児の後姿。現在CDでは市販されていないようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/7/9

 

Johnny Smith
 featuring Stan Getz

Moonlight in Vermont

 

 

ROULETTE JAZZ
 CDP 7977475

 

 

 

 

 

 

今年の梅雨は雨が少なく蒸し暑い日が続く。本格的な夏を迎える前からもう夏ばて気味で、いろいろ音楽を聴いても何となく上の空になってしまう。今日もシェリー・マンの「マイ・フェア・レディ」を聴いてどうも今ひとつリズムに乗れない気分であったが、たまたまその後にかけたジョニー・スミスに聴き入ってしまった。しっとりとしたギターの音色が涼しげであり、バックのスタン・ゲッツやズート・シムズのサックスの音色が清涼感をかもしだしてくれる。原盤の12曲に加えボーナス・トラックなどが7曲入っている。勿論タイトル曲が一番好きなのだが「VILIA」や「TENDERLY」などしっとりと聴かせてくれる。ジャケットはオリジナルと同じ、空に浮かぶ白い月をバックにうっとりとした顔でギターを奏でるジョニー・スミスが印象的だ。因みに、現在市販されているCDは全く違うジャケットでありオリジナルのロマンティシズムは微塵も無くなっている。
    
(←オリジナルジャケットのCDが見つかりました。 05/12/23)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/6/22

 

The Bud Shank Quartet
 featuring Claude Williamson

BUD SHANK

 

 

TOCJ-5386

 

 

 

 

 

 

cover 台風一過の晴天で今年一番の暑さだったという。今年の梅雨は中休みが多い。水はだいじょうぶだろうか。夜になっても暑さが続く。暑さを吹き飛ばすようなノリノリの演奏が聴きたくてバド・シャンクのCDをかけた。1曲目の「BAG OF BLUES」からバド・シャンクのアルトがグルービィなサウンドを浴びせかけてくる。クロード・ウィリアムソンの軽快なピアノがまた楽しい。2曲目は一転してしっくりと「NATURE BOY」だ。この人、フルートも吹くんだ、とあらためて思い起こす。3曲目「ALL THIS AND HEAVEN TOO」、ピアノのイントロから始まる美しいメロディで心が涼しくなる。次はまたのりのりの・・・、と書いていたらきりがない。最後はラテンの「CARIOCA」で気分は最高潮に到達。このジャケットが好きでLPも欲しいところだが、CDがあるからとついつい他のレコードが優先されて、いつまでたってもお預け状態が続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/6/11

 

Paul Desmond

Paul Desmond

 

 

ARTISTS HOUSE
 GP3168

 

 

 

 

 

 

 

ポール・デスモンドは大好きだが、コレクターとまでは行かない。デーブ・ブルーベック・カルテットのレコードを合せても数枚しかない。結構店で売られているからあせる必要は無いと思っていたのだが、このレコードだけは何としても欲しかった。それは、「オードリー」が入っているからである。この曲は「Brubeck Time」でしか他に見たことがない。オードリー・ヘッバーンを慕ってブルーベックと共作したというこの曲、美しいけれども何か物悲しくて、オードリーのイメージとは少し違った感じであった。レコードを手にして早速この曲をかけて見た。メロディの進行は似ているが、何となく軽やかで明るい感じがする。感傷的な気分に浸ることは出来ないがこれはこれでいい。勿論他に収録されている4曲もデスモンドのアルトをしみじみと味わうことができる。ギターを交えたカルテットのライブ、このレコードが彼のラスト・レコーディングなのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/5/29

 

Eddie Thmpson Trio

Ain't She Sweet

 

 

HEP CD 2002

 

 

 

 

 

 

 

cover

エディ・トンプソンはイギリス人のピアニストだそうである。今回初めて聴く。実はこのジャケットが気に入っていて、ヤフオクで原盤を見つけはしたもののとても高価で手が届かず、もしかしてと思ってネット通販で調べてみたら何とCDで販売されていたのである。ジャケットはとても可愛らしい女の子のプロフィール、う〜ん基本的には原盤を踏襲しているが、文字の入り方が格調を損ねている。でもCDを注文してしまった。これでヤフオクの方は諦めが付く。届いたCDを早速かけてみたところ、実にオーソドックスなピアノ・トリオである。タイトル曲は3曲目に現れるが、その次の「You Are My Sunshine」がゴスペル風でなかなか味わい深い。11曲目の「Wave」という曲に一瞬耳を奪われた。作曲者を見るとJobinと書いてある。ゆったりとしたボサノバの雰囲気がそう言えば感じ取れる。12曲目「When Lights Are Low」はオルガンだろうか。なかなか幅の広い演奏だ。カッチリとした弾き方をブラック・コーヒーに例えるなら、この愛らしいジャケットはミルクのようなものか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/5/27

 

Herbie Harper

HERBIE HARPER

 

 

BETHLEHEM BCP 033

 

 

 

 

 

 

 

 

ベツレヘム10インチが続く。ジャケットは青い犬が一匹。メンバーにはハープのコーキー・ヘイルやチューバのポール・サラメントといった異色の顔ぶれが並ぶ。アルトサックスはチャーリー・マリアーノだ。何となくダラダラした感じに聞こえるトロンポーンの音を効果的に演出する為の、ハービー・ハーパーの音作りの工夫であろう。コーキー・ヘイルのハープが優雅な雰囲気をかもし出してくれる。明るくスィングする演奏でどの曲も良いが、中でも「トプシー」がgood!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/5/11

 

Red Mitchell

HAPPY MINOR

 

 

BETHLEHEM BCP 033

 

 

 

 

 

 

 

 

ベツレヘム10インチの再版である。ジャケットには3人の少年が立っている。その横のタイトルの下には、レッド・ミッチェル、ボブ・ブルックマイヤー、ズート・シムズの名前が記されている。この3人の少年時代をデザインしたものだろうか。参加メンバーは他にコンテ・カンドリ、クロード・ウィリアムソン、スタン・リーヴィーと多彩だ。レッド・ミッチェルがリーダーということもあって随所にベースでソロが出てくる。このレコードはタイトルにもあるとおり、何と言っても聴いているものをハッピーな気分にしてくれるのが嬉しい。そう言えば、GW後半あたりから不快指数の高い気候が続いている。なかなか音楽を聴いても集中することができなかったのだが、このレコードはそんな気分を和らげてくれる。そしてこの微笑ましいジャケットも大事な存在なのだ。B面1曲目の「GONE WITH THE WIND」、ホーンのアンサンブルから始まってそれがそれぞれのソロパートに移り、そして最後にまたアンサンブルに戻る。この曲をこんな軽やかな気持ちで聴けるのも珍しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/4/28

 

Joanne Grauer

...trio

 

 

V.S.O.P Replica Edition
(MOD LP #113)

 

 

 

 

 

 

 

A面1曲目「Mood for Mode」は、この白人女性ピアニストからは意表をつくような、ブルージーという表現が当たっているかは別として、その言葉の持つイメージのような演奏である。これはこのLPでは唯一ジョアン・グラウアーのオリジナル曲でもある。何曲か聴いていくうちに、いろんな演奏スタイルを取り入れているということがわかってくる。A面3曲目「Invitation」は彼女のソロ、クラシック的な要素が多分に見られるようなことが解説にも書いてあるが、クラシックからジャズに転向したばかりではそれほど珍しいことでもないだろう。が、この曲はいい曲だ。しっとりとしたムードが味わえる一品だ。全体的にピアノの音に力を感じないのは、彼女のきゃしゃな体つきからくるものだろうか。バックには、本年2/27に書いたデイヴ・ペル・オクテットのベーシスト、バディ・クラークが参加している。さらにドラマーにはメル・ルイス、暖かく彼女をサポートしているかのようで微笑ましい。何と、カバーとライナーの写真はデイヴ・ペルと書いてある。カバーの方はそれを絵にしたもののようだが、彼のセンスもなかなか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/4/8

 

Billy Bauer

plectrist

 

 

Verve POJJ-1527
(NORGRAN MGN-1082)

 

 

 

 

 

 

 

cover

ビリー・バウアーのギターを初めて聴いた。何と格調高い演奏だろう。トリスターノ門下と言うがあまりそんな感じがしない。解説ではチャーリー・クリスチャンというギタリストの系譜を辿るのだそうだ。そしてそれがジョニー・スミスにも通ずるというのである。うむ、そう言われると何となく納得してしまう。しっとりとしたバラードもあるが、アップテンポでスィンギーな”YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO”が素晴らしい。最初にメロディを歌ったあとはずっとアドリブの世界だ。しかも聴いていて飽きが来ない。アップテンポな曲では他に”今宵の君は THE WAY YOU LOOK TONIGHT”もなかなかいける。ジャケットは赤系の色で、ワイシャツを着てネクタイを締めた折り目正しい、ちょっと太めバウアーおじさん。ジャケットの裏にはバックのピアノ・トリオ、アンドリュー・アッカーズ(p)、ミルト・ヒントン(b)、オシー・ジョンソン(d)が少しラフなスタイルで写っている。1956年の録音だがレコードそのものは1992年、アナログでの復刻盤。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/3/24

 

The Fantastic Guitar
of Barney Kessel

ON FIRE

 

 

UPS-2163-B
(EMERALD EST 2401)

 

 

 

 

 

 

 

cover

本レコードは中古店ではあまり見かけることはなかったのだがヤフオクでとても安く入手することができた。日本での発売で「スイング・ジャーナル」選定<ゴールド・ディスク>となったというから量的には出回っているのかも知れない。1965年のライブ録音で、音は若干くすんだ感じなのだが演奏は聴きやすく、収録されている曲もなかなかいい。(カートリッジを替えるともう少し鮮明な音になるかも知れない)A面1曲目”Slow Burn”が最も長く聴き応えがある。B面1曲目の”Recado Bossa Nova”もなかなか良い。ジャケットは、炎の中心でバニー・ケッセルがイスに座りながらギターを奏で、両サイドにハイヒールを履いた裸体の女性が踊るシュルエットを配しており、1度見たら忘れることのない印象的なデザインだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/3/19

 

Joe Zawinul Trio

To You With Love

 

 

FSB-726
(STRAND SLS 1007)

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョー・ザヴィヌルはWeather Reportのメンバーとして知られているが、リーダーアルバムは初めて聴く。かなり初期のころの録音らしい。ピアノの音が固めだったのでカートリッジをシュアーに取り替えた。まだ硬さは多少残るものの一応聴ける。なんだかオスカー・ピータソンのようにガツン・ガツンと弾くようなタイプのようだが、バラードをブルース風に弾くとピッタリとはまってしまう。「春の如く」や「MY ONE AND ONLY LOVE」、「EASY LIVING」など、うっとりと聴かせてくれる。ジャケットは淡い黄色をバックにバラの花がいっぱいに描かれている。残念ながら原盤ではなくフレッシュサウンドの復刻盤。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/3/12

 

Warne Marsh

quartet

 

 

MOD LP #125

 

 

 

 

 

 

 

ジャケットがとてもユーモラスなレコードだ。淡い黄色をバックに、ドリフターズが跳ねるようなポーズをしたオジサンのマンガチックな絵が面白い。タイトルの右下に赤で小さくmusic for prancingと書いてある。まさにジャッケトが中身のすべてを表現している。A面1曲目「You Are Too Beautiful」からウキウキと弾むようなマーシュのテナーが流れる。同面2曲目には「ニューヨークの秋」が入っている。悪くはないが、今は時期はずれだし、アル・ヘイグやデクスター・ゴードンで聴く演奏に比べるとちょっと物足りないかもしれない。ロニー・ボール(p)、レッド・ミッチェル(b)、スタン・レビー(d)が、バックでご機嫌なトリオを聴かせてくれる。B面最後、コール・ポーターの「It's All Right With Me」でダメ押しだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/2/27

 

Dave Pell

JAZZ & ROMANTIC PLACE

 

 

ATLANTIC 1216

 

 

 

 

 

 

 

 

長年探して求めていたレコードが見つかった時の嬉しさは格別である。といっても、必ずしもそれが自分の物になるとは限らない。レア盤はえてして高価なものが多くなかなか手が出ないのが現実だ。本レコードは原盤ではあるが価格はそこそこだったので、運よく入手することができた。タイトルが表すように、収録されている曲は必ずどこかの地名がついている。そして、何よりもジャケットがすばらしい。中央に位置する地球儀はタイトルの象徴であろう。サックスを肩の後ろにかけたスタイルの良い女性が右側で地球儀を回している。そして、全体が薄いブルー。そう、このジャケットが欲しくてずっと探していたと言ってもよい。で、演奏はホーン中心のオクテットでハーモニーが美しい。スィングありスローあり、どこかグレンミラー楽団を小型にしたような演奏だ。盤質も多少のスクラッチを気にしなければ十分だ。A面最後にはビリー・ボーン楽団の演奏で好きな「カプリ島」が入っている。こちらはアップテンポのスィンギーな感じ。B面にとても綺麗なバラードがあった。「SUNDAY IN SAVANNAH」、懐かしい感じのメロディーだが初めて聴く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/2/21

 

Toshiko Akiyoshi

THE MANY SIDES OF
TOSHIKO

 

 

Verve MV 2567

 

 

 

 

 

 

 

cover

日本人ミュージシャンが続くが、このごろ日本人ばかり聴いている訳ではない。ただ、感想として書き残したいレコードにたまたま出会わなかったという巡り合わせだけのことである。秋吉敏子はさすがにバド・パウエルに傾倒していただけあって古き良きスタイルの演奏を聴かせてくれる。本レコードも1957年の録音だからまだ若い。バリバリの元気な演奏ではあるが時折見せる女性らしいデリカシーの片鱗と、どこか日本人好みのメロディの展開に何となくほっとするのである。彼女をはじめて聴いたのがこのレコードだ。4〜5年くらい前だからそんなに古い話ではない。もう1枚トリオのレコードがあってこれも好きなのだが、こちらの方がバド・パウエルの色彩が濃く出ている気がする。B面に3曲からなるオリジナルの「TOSH'SFANTASY]という組曲が入っている。この2曲目「PHRYGIAN WATERFALL」が特に好きだ。ベースのソロから始まってしばらくしてピアノが絶妙に絡んでいく。これがフリージアンモードというのだろうか。彼女がこのスタイルに興味を持って書いたらしい。タイトルのとおり彼女の多面性を聴かせてくれるすばらしい1枚だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/2/12

 

Mitsuaki Kishi

STARDUST

 

 

BVCJ-34024
 (82876-53458-2)

 

 

 

 

 

 

 

岸ミツアキの、恐らく今の時点では最新のアルバムである。昨年秋、セッション505で初めて演奏を聴かせていただいた。モニタースピーカーを使わず、ピアノの後ろにドラムス、ピアノの左にベースという配置で、音を大事にしてくれる好感の持たれるライブであった。彼の最初のころのトリオはドラムレスのギター・ベースという構成だったそうだ。いわゆるナット・キング・コールのスタイルである。最近になって今の構成に変わったそうだが、何故?と聴かれても「ドラマーがいい男だったから」とはぐらかしていた。この時の演奏曲のいくつかが本CDにも収録されている。505のライブのピアノはいつもスタインウェイなのだが本CDの裏ジャケットにはボールドウィンの写真が載っている。興味を持ってオンエアされた音と聴き比べてみる。CDの方に音の深みが若干感じられるものの、録音条件などの差も大きいだろうし私の先入観だってあるだろうから何とも言えない。CDにはタイトル曲をはじめ「'Tis Autumn」や「Dear Old Stockholm」など、スタンダード曲がぎっしり詰まって、実にオーソドックスなピアノ・トリオの演奏をじっくりと奏でてくれる。推薦曲を選べと言われれば、その時聴いている曲が1番かも。因みに今鳴っているのは「ジェニーの肖像」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/1/27

 

Count Basie

BASIE and friends

 

 

PABLO RECORDS
 2310-925

 

 

 

 

 

 

 

cover

'74〜'81に渡るいろいろなセッションを集めたアルバムである。大半が'74と'75の録音で一曲だけ'81のものがある。frendsにはO.Peterson・F.Green・R.Brown・N.H.O.Pedersen・L.Bellson・J.Heardと多彩な顔ぶれだ。ベイシーのピアノがウキウキと軽いノリで全体を支配している。久し振りに飲んだ泡盛のお湯割りがよくまわる。どの曲も聴いていて心が軽くなるような気分だが、代表としてはやはり一曲目、ピーターソンも参加している「EASY DOES IT」だろうか。解説(プロデューサー・ノウツと書いてあるからノーマン・グランツが書いたものだろう)には、詳細が書いてないのでどちらがどちらか定かではないが、多分左側のがベイシーかなぁ。このレコード、Verveに比べて輝くような音だ。ベースの伸びもいい。ジャケットは白いバックの中央に、両手をポケットに突っ込んで俯きながらハマキを加えているベイシーおじさん。何とも微笑ましい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2004/1/14

 

Andre Previn's TRIO JAZZ

KING SIZE!

 

 

VICJ-2193

 

 

 

 

 

 

 

cover

クラシックの大御所アンドレ・プレヴィンも1940年代から1960年代の初めころまではクラシック出身のジャズ・ピアニストとして活躍していた。本レコードは1958年の録音で、彼の最高傑作の一つと言われている。「4月の思い出」や「ユード・ビー・ソー・・・」などのスタンダード曲に加え彼自身のオリジナルブルース曲も2曲含まれている。演奏は極めてグルーヴィで、バックのレッド・ミッチェルやフランキー・キャップとのインター・プレイが素晴らしい。曲を楽しむというよりはプレヴィンの演奏そのものを楽しむレコードだと思う。4曲目の「It could happen to you」が中でもお気に入りの一曲だ。LPも買ったのだがうっかり傷を付けてしまって今はこのCDを聴くことが多い。ジャケットにはひょうきんなライオンの絵が書いてある。好みが分かれるところだと思うが、私はあまり好きではない。

 

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